はじめに―情報収集の難しさ
外国人(ズング)としてマラウイに住むって情報を得る際にはやっぱり難しいんです。

外国人=お金や物をサポートしてくれる人
と見なされることが多く、“できるだけ余計な事は話さない”“マイナスな事は少し大げさに話す”というのが難民だけでなく、周辺コミュニティ内でも常識です。
だって、サポートしてもらえたらラッキーですからね。
私も彼らだったらそんな風な立ち振る舞いをするんだろうなぁと思わずにはいられません。
逆に地元の人しか知らないような情報を出してみると、“あ、こいつにはパフォーマンスは効かないんだ”と理解し、一変してべらべらと話てくれる事もあります。
また、長年住んでいる大学の地元の教師も色々と教えてくれました。
マラウイ人ですが、彼の名前やポジションは彼希望で伏せておきます。
ウソかホントかはご自身で判断くださいね(^^)

噂①マラウイの ザレカの難民キャンプは無くならない

ザレカ難民キャンプが設立された経緯はこちらに書かれています(記事はこちら)
周辺国でザレカの様な商売がOKな難民キャンプは地元の人の希望(言い方優しめ笑)で閉鎖されたところもあります。
見知らぬ外国人が入ってきて、地元の人より稼いだり、支援されて豊かな生活をしている事に不満を覚えないはずがないですよね。
地元の人たちは不満があっても今のところは暴動などは起こしていないみたいです。

地元の人たちが優しいから、難民キャンプは無くならないのか。
そうかもしれませんが、アフリカ特有のCorruption(汚職、不正、横領など)が行われているから難民キャンプは無くならないとの事です。

難民として入国し、キャンプ内外で成功している人の元へ来た時にマラウイ政府関係のお偉いさんがもてなし+お金を渡す行為をしているためとの事。
ビジネスしている側も、キャンプが閉ざされたら困ります。
また、マラウイ政府関係のお偉いさんのおこずかいという名の収入源だけでなく、支援団体からの難民キャンプへの収入源が無くなってしまったら、最貧国の政府関連者としては
“Corruption(汚職、不正、横領など)のおこずかいが更に減ってしまう!”

となるわけです。
Corruptionは世界中どこにでも存在しますし、無くなる事なんてあるのでしょうか。
Corruptionが無くならない限りはザレカの難民キャンプも無くならないだろう
というのがこの噂の背景なんです。
噂② 人身売買が行われている

こちらは実際に携わったマラウイ人から話を聞くことができましたが、想像される、生々しい人身売買ではございません。
が、彼らはそれを“human-trafficking(人身売買)”と表現しています。
ブローカーは難民として来ているエチオピア人という説です。
確かにエチオピア人で難民だと言っている人に尋ねると“ビジネスで来た”と返答が帰ってくる事は珍しくありません。
“外国、特に南アフリカに給料や条件の良い仕事があるんだよ!”
というフレーズで誘います。
そして、紹介料(値段は忘れちゃいましたが、額に驚いた事は覚えています)を労働者側に請求します。
ブローカーは出稼ぎ者だけでなく、もちろん、クライアントからもお金を貰います。
もちろん、アンダーグラウンドな商売ですので、飛行機を使うはずがありません。
ローカルのバスを使い何日か掛けて、南アフリカまで向かいます。
そして紹介される勤務地は重労働を強いられる農家や工場など。
現状は劣悪な労働環境でお給料がとても少なく、彼らは勤務地から逃げる事ができません。
なぜ逃げる事ができないか。
理由は
“違法で国に入ってきているのがばれたら刑務所に送られて、戻れないんだ”
と脅すからです。
難民として登録しているなら、難民関連のオフィスで問題にならないのか尋ねると
“失踪や亡くなる事は頻繁に起こることなので、外国に出稼ぎに行き戻ってこない事なんて問題になる訳がない”
との事です。
噂③ ザレカ難民キャンプ内で起こる女性の自殺は男女関係が原因

この7ヶ月住んでいて3回、自殺の話は聞きましたが、大抵口を揃えて
“夫(恋人)の浮気だろう。”
と言います。
男性側に何人も身体の関係を持つ女性がいる事なんて普通ですからね。
この話を聞くたびに、“健気すぎるわ!”と思ってしまいます。
噂④ 売春婦の最安値は一晩500MKW(約¥70程度)

ザレカの売春婦の最安値は500MKW(¥70程度)です
見た目やステータスなどにもよりけりらしいのですがザレカの売春婦の平均は7000MKWだとか
最安値は500MKWが存在するため、提示される金額に対して男性側も交渉に励むのだとか。
500MKWで生活が成り立っちゃうのも現状であります。
“今日を生きる”という事を考えて、1日2食を賄うのであれば
1食あたり200MKWで食料を買う事ができます。
また、HIVやエイズ、その他性病も国として珍しくありません。
自分の値段を500MKWに設定して売っちゃう事のリスク管理は大丈夫なのか…。

この最安値に関しては、少し考えせざる得ません。
噂⑤ ザレカ難民キャンプにはち○こがちぎれる性病が存在する。

この噂は地元のマラウイ人達から。
ザレカ難民キャンプの女性とセックスすると、性病を移される。
しかもその性病に対してですが
“ち○こを腐敗し、使い物にならなくさせる。”
“できものなどができて、ち○こがちぎれてしまう。”
などの諸説ありです。
治療法も見つかっていないとのうわさなので

「俺は性病にかかりたくないから、キャンプの女が彼女になることは絶対ねぇな。」
という噂を信じているマラウイ人青年たちの主張。
(ザレカの女性=性病持ちみたいな考えを聞くと悲しくなる…やめてほしい…)
噂⑥ お偉いさんとえっちをすると渡航の権利がもらえる
Photo by it’s me neosiam on Pexels.com
渡航の権利をゲットしたら名前がリストに載ります。
その権利を決めているのはマラウイ人のお偉いさんたち。
インタビューや報告書などから選ばれた、たくさんの候補者中から、更に無作為に選ばれます。
というのが選ぶ方法らしいです。
また、渡航前のオリエンテーションはうちの建物も使用されます。
見渡すと男性に比べ、女性が多いですが…
女性や子供は力がないと見なされるから女性や子供の方が優先されてあたりまえじゃない?
なんて、最初はなんも疑問を持っていませんでした。(凡人の考え)
でも、立ち止まって考えてみてください。
マラウイはお金を払えばなんとでもなる国です。

女性でお金が無い、それでも、アメリカやカナダなどの渡航権利が欲しい…
お金があればなんとかなる→お金が無い→じゃぁ替わりに何を売る?→身体を売ろう!
という発想に至る訳です。
タチが悪いのが家族ぐるみの確信犯。

これはマラウイで数年前にニュースになったらしいのですが、(リンクを見つけることができませんでした…すみません…)
幼い難民の幼女が何者かにレイプされる事件がザレカ難民キャンプで起こったとの事です。
警察の取り調べに対し、なかなか幼女は口を割りません。
手を焼いた警察官が、幼女に対して軽い脅しをしたところ、ついに彼女は話し出します。

長年マラウイに住む難民の両親が、行きつけの教会の神父さんにお金を渡して、彼らの娘と一度寝る様にお願いします。
事が済むと、両親は娘が帰ってこないと警察に届け、警察が神父が去った後の現場を発見します。

幼い子どもがそんな事件に難民キャンプで遭ってしまったのなら、できるだけ早く、他の国へ家族みんなで渡航させないといけないという判断を警察や支援団体などの公機関に難民の両親は期待していました。
ですので、両親は幼女に対して、
“何を聞かれても、誰にされたかわからないと答えなさい”
という風に教えられたとの事です。
こんな事件が起こるほど、皆、カナダやアメリカに渡航したいと思ってるんですね。
なので家族から頼まれて、お偉いさんと寝るという事もあるみたいです。
噂⑦ 渡航先は夢のような生活

難民の方々、とても夢を持っています。
“渡航先では絶対に仕事が紹介される”
“努力すればいいポジションを貰える”
これは結構信じられている噂です。
ただ、外国人労働者なので安い給料で働かされたり
チャーミングな女性に対しては売春業務の仕事先を紹介されたり
など何てことも現実に無い事も無いとの事です。

運など、また、現実に対してどう思うかは本人次第だとは思いますが…。
夢のような生活が待っていると過剰に期待している難民の友人は多いなぁと感じます…。
まとめ

ザレカ難民キャンプにまつわる7つの噂でしたが、如何でしたか?
今回あえて“噂”という単語を使っているのは裏が取れているのもあれば、取れていないものもあるからです。
(ち○こちぎれる噂とか絶対ウソやろと思ってますもん笑)
顰蹙買うのも怖いので(笑)あくまで噂の記事として楽しんで読んでいただけたら幸いです。
また、本当は有料NOTEにしようかとも思ったのですが、レベルや発信力がたかが知れているのは自覚しています。
面白いと思ってくださった方はコメントやいいね、シェアなどをしていただけると喜びます( ;∀;)笑

ここまで、長文、読んでくださったあなた様。
わざわざ読んでいただき、ありがとうございました。
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