以前ブログを読んでくださっている方から、“今いる環境で求められる人材とは何か”というご質問を頂きました。
ので、あくまでも私(山田)目線で今回はご紹介いたします。
辻目線の記事はこちら⇒VOICE33:今ある環境の中で求められる人材とは?(Nozomi)
私が“今いる環境”とは、マラウイBlantyre県のChilangomaですので、今回はここ(Chilangoma Teacher training college)で求められている人材について紹介をします。
ウチの団体の面白いところは、チームメイト(同期)が日本人だけではないということ。
過去の記事でも紹介していますが、私のチームはイタリア人、スペイン人、カタルーニャ人、韓国人と私たち日本人の計9名で構成されています。
非常に個性豊か。詳しくはこちら⇒Voice 4: 異文化理解(Ayae)
私はスペイン人のCarlaと一緒に赴任しています。
そんな私たちが働くChilangoma TTCの先生は授業中に来なかったり、休憩時間がやたら長かったり、遅刻したり。
期日までに仕事が終わらなかったら仕方ないね。
で済まされてしまう。そんな学校です。
最近そんな世界に染まりつつある私は、日本に帰ったらまともな仕事が出来ないんじゃ無いかと、心配です。
これが日本だったら、まぁ、許されないでしょう。
でも、それが許される。それがマラウイ。
そんな学校で働き始めた最初の頃は結構大変でした。
特に最初の10週間は、バストラベル(10週間)の準備期間だったので、42人の生徒と一緒にミーティング三昧。しかも私はマラウイの土地勘はさっぱりだし、どこの地区で何を学べるかも全然知りませんでした。
な、の、に!
同僚の先生2人はしょっちゅうミーティングにいない。
となると、私が一人で42人の生徒と一緒にどこに行くか話し合わないといけなくて、それはもうストレスでした。
だって、どこに何があるか知らないし。
ググりたくてもネット繋がらないし。
*今はネット環境が良くなってきましたが、赴任当初はFacebookページを開くだけで30分以上かかってました。それか、もはや繋がらない。
今でこそ、同僚の先生を見習って肩の力を抜いて勤務しているからストレスは皆無ですが…
どれだけ相手のやり方に合わせられるか。
それが結構大事なことなのだとこの学校で働いて思うようになりました。
私の最近の口癖は、
“あぁ、そっか~。じゃあ、仕方ないね” 笑
チームメイトのCarlaは私とは反対でそれに適応できず、しょっちゅう学校や同僚の悪口を言っています。
多くのスペイン人に共通しているのが、“すぐに文句を付けること”。
以前、チームメイトではないスペイン人が
“俺はスペイン人だけど、他のスペイン人はみんな、すぐ文句を付けたがるんだ。それがすっごく嫌いだ!”
っていう文句を1時間くらい具体的な理由と共に延々と説明をしていて、
“こいつもやはりスペイン人だから文句ばっかだな”
と内心思ってました。笑
それくらい、彼らは文句を言うのが好きです。
問題に対する解決策を話すのではなく、問題について文句を言うのが好きなのです。
私は面白いからいつも聞いてます。笑
でも流石に同僚の悪口は聞きたくないのでサラサラ―っと流していますし、“私はその先生好きだよ”って伝えます。
でもCarlaの場合、悪口だけでは収まらないので実際に本人に言ってしまいます。
例えば。
この前、同僚の先生に“What a fuck! Move your ass!” と言っていて、流石に言葉遣いに気を付けようねって注意しました…
もちろん、同僚の先生が車を手配しないで40度の高熱にうなされている生徒を放置していたのでCarlaもそう言ってしまったわけですが、言葉遣い…。
そういうことが積み重なった結果…
私が休日申請や外泊申請、友人を自宅に招きたい時はノープロブレム!って返事なのに、Carlaの時はそうはいかない。
溝は深まるばかりです。
様々な資格やスキルを持っていることは勿論重要ですが、それ以上に大切なことがあると、私は思います。
それは、
相手の文化だけではなく、相手自身を理解し、尊敬すること。
これが一番大事なのだと思います。
結局、他者を尊敬してない人間を誰が尊敬したいと思えるんだって感じです。(私個人の見解です。)
尊敬の念が集まれば、私の言葉にも耳を傾けてくれるようになりますし。
でもこれは簡単そうで、難しい人には難しいことだと思います。
だって、出勤してこない先生を尊敬しなきゃいけないわけですからね。笑
でも、これがこの国の人たちのやり方で、生き方なんだって思ったら少しずつ私自身が適応してきて、
“頑張り過ぎなくていいこの国はストレスがなくていいな”
って思うようになりました。
過労死をする人がいる私たちの国、日本。そしてそれを取り締まる労働基準監督署の労働時間がしっかり整っていなくてブラックとかそんな話も出てくる日本と比べたら、マラウイ人の働き方っていいなって思えてきます。
多分、マラウイ人と日本人を足して2で割ったくらいが丁度いいのだろうなとは思いますが…
あくまでも、私目線でまとめてみました:)
まだ辻が書いた記事を読んでいない方はこちらから⇒VOICE33:今ある環境の中で求められる人材とは?(Nozomi)
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